インフォームドコンセント - 顔面輪郭
インフォームドコンセントとは、行われる医療に対し、医師の選択した施術、処方などに対しそのメリットとデメリットを説明し、患者さんの了解と同意を得た上で実際の医療行為を行うというものです。当院では、この考えに基づき全ての患者さんに対して、ご説明と施術前の確認、同意書への署名を行います。
施術に関する全ての情報はホジティブ/ネガティブを問わずに、全ての患者さんに公平に情報開示しております。患者さんの知る権利を私たちは最も大切なことだと考えています。
シリコンプロテーゼを用いた顔面輪郭の施術に関する説明
治療法の種類
- 前額の形成
- こめかみの形成
- 下顎(オトガイ)の形成
それぞれの治療法の美容上の効果
- 額が丸く前に出る、女性らしい額になる、額のしわたるみの改善(=前額の形成)
- こめかみのくぼみの改善、衰弱した印象・加齢した印象の改善(=こめかみの形成)
- おとがいが前に出ることにより顔面輪郭がシャープになる、口元が前に出た感じが解消される、中高年令者では、あごのしわ、首のたるみが改善される。(=下顎(オトガイ)の形成)
これらの治療法の苦痛度及びデメリット
- 疼痛:一般的には局所麻酔(笑気併用)で行いますが静脈麻酔下での手術も可能です。
- 形が整うのに時間がかかります。不自然な形態の改善に10日前後、完全に落ち着くのに3ヶ月程度かかります。
- 感染症を起こした場合は抜去しなければなりません。
術中/術後の症状は個人差があり、全ての方にあてはまるものではありません。しかし、公平な情報開示の思想に基づき、考えうる状況を全て開示しています。個々の患者さんの状況については、当ページで情報開示される「基本情報」の他、担当の医師より、あなたご自身の状況をきちんとお伝えします。
合併症
- 術後疼痛:処方される消炎鎮痛剤で十分コントロールが可能です。
- 腫れ・内出血:10日から2週間程度で消失します。
- 切開創の硬さ、手術部位の感覚鈍麻・違和感:3-6ヶ月程度で消失します。
- 感染症:術後の抗生剤投与、消毒により稀です。プロテーゼ抜去が必要です。
- 骨吸収:あごのプロテーゼが上方に変位し長期間経過した場合などですが、まれです。
- 左右非対称:プロテーゼの位置が変位した場合と、もともとの左右差が強調されている場合があります。
術中/術後の症状は個人差があり、全ての方にあてはまるものではありません。しかし、公平な情報開示の思想に基づき、考えうる状況を全て開示しています。個々の患者さんの状況については、当ページで情報開示される「基本情報」の他、担当の医師より、あなたご自身の状況をきちんとお伝えします。
手術前に知っておきたいこと
- 挿入されたプロテーゼが長期間経過したことにより変質するなどして問題を起こすことはありませんが、プロテーゼ周囲は抵抗力が弱いため何らかの原因で感染症を起こした場合自然治癒はありえません。異常を感じましたら直ちに御来院ください。
- 輪郭の左右差は複数の要因からなり、目立つ左右差を目立たなくする手術は複数の手術の組み合わせになることが多いです。しかしながら現在の技術水準では術後左右完全に対称に輪郭をととのえる事は不可能です。
術後の通院治療
- 治療期間:術後1日目、3日目、7日目。
- 術後経過:術後3週間目。以後完全に落ち着いたと判断されるまで1ヶ月に1度。
- 術後注意すべき点などは、その都度医師、看護婦から説明がありますが、それらの事項は必ず守ってください。
- 手術に関して異常あるいは不明な点が生じた場合はただちに来院していただければ、当院はそれに関してでき得る処置を施します。
- 上記の事項が十分に守られない場合は、当院としましては責任を負いかねます。