インフォームドコンセント - UAL超音波脂肪吸引術
インフォームドコンセントとは、行われる医療に対し、医師の選択した施術、処方などに対しそのメリットとデメリットを説明し、患者さんの了解と同意を得た上で実際の医療行為を行うというものです。当院では、この考えに基づき全ての患者さんに対して、ご説明と施術前の確認、同意書への署名を行います。
施術に関する全ての情報はホジティブ/ネガティブを問わずに、全ての患者さんに公平に情報開示しております。患者さんの知る権利を私たちは最も大切なことだと考えています。
UAL超音波脂肪吸引術に関する説明
超音波脂肪吸引(UAL)と従来型の脂肪吸引術の比較
- 従来型の脂肪吸引術:手術時間は短時間ですが、患者さんに与えるダメージが大きい点が問題としてあげられます。
- 超音波脂肪吸引法:従来型の方法から3割から5割の手術時間が必要になりますが、患者さんに与えるダメージが最小であり、安全性も極めて高い点が特徴です。術後の痛み・腫れ・内出血が少なく、従来の方法で吸引が困難であった部位も吸引することができます。
もっとも適していると思われる治療法
- 超音波脂肪吸引法(UAL)
もっとも適していると思われる治療法の苦痛度及びデメリット
- 疼痛:処方される消炎鎮痛剤によりコントロール可能です。
- 腫れ・内出血:従来の脂肪吸引よりはるかに少ないものですが、完全な消失には2-3週間必要です。
- 完全に形態が整うまでに数ヶ月が必要です。
- 目立ちませんが、吸引部に傷ができます。
術中/術後の症状は個人差があり、全ての方にあてはまるものではありません。しかし、公平な情報開示の思想に基づき、考えうる状況を全て開示しています。個々の患者さんの状況については、当ページで情報開示される「基本情報」の他、担当の医師より、あなたご自身の状況をきちんとお伝えします。
合併症
- 腫張:2-3週間で消失します。その間激しい運動、患部を強く暖めることは禁止します。
- 皮下の硬結(しこり、かたさ):術後3週間目から硬結部位のマッサージを開始し、数ヶ月で消失します。程度が重い場合には薬物による治療が必要です。
- 皮膚のでこぼこ・不自然なしわ:皮下硬結が不均等に出るために起きます。硬結の消退に伴いなくなります。
- 知覚障害:最初、感覚がなくなったり鈍くなったりします。術後一ヶ月目から知覚過敏な状態になり、3ヶ月から6ヶ月でもとの感覚に戻ります。
- 麻酔による合併症(主に年令によるリスク):術前の検査で問題がないことが手術の前提となります。超音波脂肪吸引は手術進襲が少ないため麻酔を軽くできる点からも安全性は高いといわれています。
- 細菌感染:術中の抗生剤投与、術後の抗生剤内服により極めてまれです。
- 血腫、セローマ:超音波脂肪吸引においてはセローマの頻度が高いとの文献もありますが、まれです。
- 脂肪塞栓:20年程度以前より従来型脂肪吸引に対して分権的記載はありますが、極めてまれです。
術中/術後の症状は個人差があり、全ての方にあてはまるものではありません。しかし、公平な情報開示の思想に基づき、考えうる状況を全て開示しています。個々の患者さんの状況については、当ページで情報開示される「基本情報」の他、担当の医師より、あなたご自身の状況をきちんとお伝えします。
後遺症
- 目立つ切開部位、色素沈着:まれに治療を要することがあります。
手術前に知っておきたいこと
- 脂肪細胞は成長期と産前産後で分裂して数が増えますが、それ以外の時期で数の増減はありません。つまり脂肪吸引の効果は正常な食生活をしていただければ永続的です。
- 脂肪吸引後に肥満すると、吸引した部分は太りにくいのですが、それ以外の部分は太るため境目に段差ができることがあります。
- 高年齢においては脂肪吸引後に6ヶ月以上経過してから余剰皮膚の切除術が必要な場合があります。
術後の通院治療
- 固定方法:術後3日目
- 抜糸:術後7(10)日目
- 術後3週間目:腫れ、内出血の消失の確認、ならびに皮下硬結の治療を開始いたします。
- 以後、形態が完全に落ち着くまで1ヶ月に一回の来院をお願いします。
- 術後注意すべき点などは、その都度医師、看護婦から説明がありますが、それらの事項は必ず守ってください。
- 治療部位に関して異常あるいは不明な点が生じた場合はただちに来院していただければ、当院はそれに関してでき得る処置を施します。
- 上記の事項が十分に守られない場合は、当院としましては責任を負いかねます。